開催日時:2009年11月20日(金)
開催場所:政策研究大学院大学(GRIPS)(想海樓ホール)
スケジュール:
09:00 ~ 09:30 登録/コーヒー
司会進行:
- 角南 篤 政策研究大学院大学(GRIPS) 准教授
- 斉藤 ウィリアム 政策研究大学院大学(GRIPS) アソシエイト・フェロー
09:30 ~ 10:00 開会基調講演
議題:京都からコペンハーゲンへ ~コペンハーゲンのスマートな取り組み~
講演者:フランツ・ミカエル・メルビン デンマーク駐日大使
10:00 ~ 11:15 セッション 1
議題:新しいイノベーション・フロンティア に集結せよ ~ CO2 25%削減は大チャンス ~
CO2 の25%削減は野心的な目標ですが、現実的には環境先進国の日本から大量の資金が無駄に海外放出されることになりかねないと考える人は多いと思っています。しかし、この数字を元に戻すことは国際政治の力学上無理なことから、これを千載一遇のチャンスと捉えて、日本の技術と戦略性を集結しなければなりません。このセッションをきっかけに、ジャパン・イニシアティブの戦略、日本の技術の棚卸などについて、産学官がオープンに議論を行える新しい場のキックオフを行うことが目標です。
モデレーター:米倉 誠一郎 一橋大学イノベーション研究センター長
パネリスト:
- 赤羽 雄二 ブレークスルーパートナーズ マネージングディレクター
- 松本 毅 大阪ガス株式会社 技術戦略部 企画チーム
- オープン・イノベーション担当部長/MOT(技術経営)担当部長
- 飯田 哲也 特定非営利活動法人 環境エネルギー政策研究所 代表
- ゴードン 禎 株式会社gEco 代表取締役
11:20 ~ 11:50 スペシャルプレゼンテーション
議題:ブルーエコノミー:危機に臨む新たなビジネスモデルの育成 - 10 年で100 のイノベーションと1億の職を
グンター・パウリ(1956 生)は根っからの起業家であり、ビジネス、文化、科学から教育に至る分野で主導的な役割を果たしています。ローマクラブ創立者のアウレリオ・ペッチェイがグンター氏に紹介したシステム的な方法が、今日に至るまで同氏の研究とプロジェクトに影響を与えています。グンター氏は日本政府の支援を受け、1994 年に東京の国連大学で経済構造とビジネスモデルをデザインするイニシアチブに着手しました。これは事実上、さまざまな排出物をはじめとするあらゆる廃棄物を、システム全体を利用した付加価値のあるカスケードモデルに転換するものです。
講演:グンター・パウリ ゼロ・エミッション構想研究(ZERI)財団 代表
12:00 ~ 14:00 ランチ会および基調講演
議題:起業家精神に関する話題 - 直接得られる経験
ジョン・V・ルース アメリカ駐日大使は、グローバルテクノロジーを有する成長企業やこうした企業に融資を行う投資銀行とベンチャー投資会社の一流法律顧問事務所であり、シリコンバレーに居を構えるウィルソン・ソンシーニ・グッドリッチ・ロザティで20 年にわたり第一線で活躍してきました。同法律顧問事務所は、テクノロジー、小売り、生命工学、ベンチャー投資会社および金融部門をはじめ、ベンチャー投資会社の支援を受けた新興企業から数十億ドル規模の世界的企業に至るまで、企業成長のあらゆる段階でクライアント企業の法律顧問を務めています。また、企業統治、持株証券と債権証券の公募や私募、合併と買収、有価証券集団代表訴訟、知的財産訴訟、合弁と戦略的提携、技術ライセンス供与などの知的財産取引で先導的立場にいる法律顧問事務所としてアメリカ中に認められているほか、新規株式公開では世界中のどの法律事務所よりも多くのアメリカ企業の顧問を務めています。
モデレーター:道傳 愛子 NHK
講演:ジョン・V・ルース アメリカ駐日大使
14:00 ~ 15:30 セッション 2
議題:日本についての外国人起業家の見解
日本で外国人が起業家になるにはどのように素晴らしいことが待ち受けているのでしょうか、何が原因で事業が大失敗するのでしょうか。外国人起業家には海外に出たことのない日本人はもちろん、海外に暮らし教育を受けて帰国した日本人にも勝る利点があるのでしょうか。本セッションではこのような疑問を取り上げ、暮らしやすさや起業環境に関して日本がどの程度アジアの他の国々に匹敵しうるのかなどにも触れます。経験豊富な外国人起業家が日本で事業を展開する過程で、こうした環境がいかに変化をとげたのかについて発言するとともに、さらに多数の外国人起業家を日本に誘致するための提言を日本政府に行います。このほか、日本で最も活躍し成功を収めた外国人起業家が考える推進力となった要因、このような起業家の事例から何を得ることができるのか、どこに最も胸を躍らせるような好機がみられるのかについて見解を伺います。
モデレーター:イェスパー・コール 日本タンタロンリサーチ株式会社 社長兼最高経営責任者
パネリスト:
- テリー・ロイド 株式会社リンクメディア 代表取締役
- マイケル・アルファント フュージョン・システムズ グループ会長
- サンジーヴ・スィンハ 株式会社サンアンドサンズアドバイザーズ 代表取締役社長
- ジェラルド・ハネ バテルジャパン株式会社 代表取締役社長
15:35 ~ 15:55 プレゼンテーション
議題:未来を創造する?! - ユースウィークおよび日独ユースサミット2009 東京
8 月に東京で開催されたユースウィークおよびユースサミットに200 人を超す若者が集結しました。このユースサミットは、さまざまな国の若者を一堂に集め、参加者全員が危機感を抱く重要なテーマについて討議することができる国際フォーラムの場で異文化ニケーションを実現することを目的としています。独日ユース協会、G8 ユースサミットおよびアイセック・ジャパンの代表がそれぞれのプログラムおよび協力計画についてプレゼンテーションを行います。
代表:
- ヘニング・ストックス 独日ユース協会 代表 dejs.de CEO
- 蛎久 春香 独日ユース協会 役員
- 笠井 高秀 慶應義塾大学経済学部 G8 ユースサミット 財務
- 村上 悠太 一橋大学 経済学部 日本特定非営利活動法人アイセック・ジャパン専務理事 兼 事務局長
16:00 ~ 17:30 セッション 3
議題:若者のアントレプレナーシップをいかに育成するか
「活気ある社会の実現には、イノベーションをもたらすアントレプレナーシップ溢れる人材が不可欠である。しかし、このような人材は待っていれば自然に生まれてくるだろうか?確かに、アントレプレナーシップは、家庭環境や生まれながらの個人の特性によるところは大いにあるが、経験や学習を通して、マインドや行動能力を習得することはできる。また、アントレプレナーシップを奨励する教育や社会環境も重要である。本セッションでは、国家戦略として、幼稚園から大学まで、学校教育のなかでアントレプレナーシップの育成に積極的に取り組むフィンランドや市の全小・中学校で地域を巻き込んでアントレプレナーシップの育成に挑戦する三鷹市などの例を紹介。また、実際に多くの起業家を輩出する大学の特徴やそれがきっかけで起業した社会起業家の話を聞き、若者のアントレプレナーシップの育成についての成果や課題、行政が担うべき役割などについて議論します。
モデレーター:原田 紀久子 アントレプレナーシップ開発センター 理事長
パネリスト:
- 岡田 実 三鷹市立第一小学校 校長
- ヘイッキ・マキパー フィンランドセンター 所長
- 八尋 俊英 経済産業省経済産業政策局参事官(新需要開拓・雇用創出担当)新規産業 室長
- 今村 久美 カタリバ大学コーディネーター/特定非営利活動法人NPO カタリバ 代表理事
17:30 ~ 18:00 クロージング
議題:ラプソディ・イン・グリーン(環境狂想曲)
講演者:アルネ・ウォルター ノルウェー駐日大使